キャットフードのパッケージには様々な情報が記載されています。購入する際に、何を見て判断すればよいかわからないと、写真やイラスト、キャッチコピーなどの印象だけで判断してしまいがちです。

キャットフードを購入するとき、どこに注目して判断すればよいのかを解説します。

キャットフードに表示しなければならない事項

キャットフードに必ず表示しなければいけない事項は、「ペットフード安全法」および「ペットフードの表示に関する公正競争規約」によって定められています

表示が義務付けられているのは、次の9項目です。

① 名称
② 原材料名
③ 賞味期限
④ 事業者名および住所
⑤ 原産国名
⑥ ペットフードの目的
⑦ 給与方法
⑧ 成分
⑨ 内容量

一般的には、パッケージの裏面に記載されています。イラストや、キャッチーな言葉は、購入を促すためのイメージ戦略に基づいたもので、実態を表していないことがしばしばあります。

表示が義務付けられている項目をしっかり確認することで、どのキャットフードを購入すべきか判断しましょう。

キャットフードを購入する際に注目すべき項目

表示が義務付けられている項目のうち、購入時に特に注目すべきものは、②原材料名、③賞味期限、⑥ペットフードの目的、⑧成分、⑨内容量 です。

それぞれ、どんな点に注目するとよいか紹介していきます。

原材料名

キャットフードの原材料として何が使われているのかが記載されています。

使用量が多い順に記載するルールとなっていますので、まずは1~3番目あたりまでに何が使われているのかに注目しましょう。

猫は、完全肉食動物ですので、ヒトと比べると圧倒的に多くのタンパク質を必要としています。このため、質の高いタンパク質源が使われているものが、よいキャットフードの必須条件となります。

まず始めに注目すべき事項は、原材料名の1つ目に肉類が記載されているかどうかです。

 

1つ目に小麦やトウモロコシなどの穀物類が記載されていて、2,3番目に肉類が記載されているようなキャットフードは、主原料が質の低いタンパク質源であるといえます。

また、肉類についても、具体的な肉の名称が記載されているかチェックしましょう。チキンやターキー、ラム肉、サーモン、ニシンなど、具体的に何の肉が使われているのかはっきりとわかるものが望ましいといえます。

ミートとか、家禽類といったように、何の肉が使われているのかはっきりとわからないものは避けましょう。

また、チキンミール、ミートミールなど、〇〇ミールと記載されているものは、安価なキャットフードの場合、大量の副産物が含まれていることがありますので注意が必要です。

次に注目すべき事項は、添加物です。

添加物は総量としてはわずかなため、大抵は原材料名の後半の方に記載されています。

保存料や酸化防止剤、着色料などに注目しましょう。 保存料や酸化防止剤については、毒性のある人工のものが使用されていないかに注目しましょう。

猫はヒトと比べると色を識別する能力が劣ります。着色料はヒトの目を楽しませるだけのもので、猫にとっては何のメリットもありません。着色料が使用されていないかに注目しましょう。

成分

栄養素がそれぞれどのくらい含まれているかが記載されています。

まずは、主要な栄養素であるタンパク質と脂質に注目しましょう。

タンパク質は、30%前後のものが一般的で、35%を超えるものは高タンパク質なキャットフードといえます。 若い猫や、運動量の多い猫ほど、多くのタンパク質を必要としますので、高タンパク質なフードが適しています。

脂質は、15%前後のものが一般的で、20%を超えるものは高脂質10%程度のものは低脂質といえます。

脂質はエネルギー密度の高い成分ですので、外に出ることもあり、運動量が多く、エネルギーを必要としている猫には高脂質なものを、完全室内飼いで運動量が少なく、肥満気味な猫には低脂質なものが適しています。

ただし、キャットフードを食べる量は猫によって様々です。運動量にかかわらず、小食な猫には高脂質でエネルギーの高いものを、たくさん食べたがる猫には低脂質でエネルギーの低いものが適しているのは当然です。

また、タンパク質と脂質の両方共が少ないものは、糖質が多くなっています。猫は、ある程度の量までは体内で糖質を利用することができますが、本来は糖質を必要としない動物ですので、タンパク質と脂質の両方が少ないキャットフードはあまり好ましくありません。

ペットフードの目的

キャットフードは、その目的に応じて、「総合栄養食」「間食」「療法食」「その他の目的食」に分かれます。
毎日の主食として与えるフードの場合は、「総合栄養食」を選ぶようにしましょう。

内容量、賞味期限については商品によりますが、ドライフードについては、開封後は密閉しても1ヶ月以内に食べきることが目安となります。

開封後1ヶ月以上経ったキャットフードは、酸化が進んでしまっていますので、与えないほうがよいです。遅くとも開封後1ヶ月以内に食べきれる量のものを選びましょう。

キャットフードは、開封後は急速に酸化が進んでいきます味にうるさい猫の場合は、開封後1週間程度でも風味が劣化して食べなくなってしまうこともよくあります。

その場合には、なるべく容量の小さいフードを選び、開封後短期間で食べきれるようにすると、美味しく食べてくれます。

また、未開封でもキャットフードの劣化は徐々に進んでいきますそのために賞味期限が設定されているわけです。
悪質な環境で保存されていたキャットフードは、賞味期限前でもかなり劣化が進んでいる場合もあります。

賞味期限が近づいているフードは、風味が落ちており、脂肪分が表面に析出しているようなこともあります。
同じキャットフードであれば、なるべく賞味期限が先のものを選ぶようにしましょう

*筆者yukiya.hi略歴*

動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。