キャットフードについて関心のある方ならば、ヒューマングレードという言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。

ヒューマングレードとは具体的にはどのようなことなのか、また、キャットフードがヒューマングレードであることの意義について解説します。

キャットフードにおけるヒューマングレードとは

ヒューマングレードという言葉を直訳すると、人間の等級ということになりますが、キャットフードにおいてヒューマングレードとは、一般的には人間の食品用に使われるものと同等の原材料が使われたものということを意味します。

厳密な定義があるわけではなく、その基準はキャットフードメーカーによります。

つまり、決まった基準をクリアして認可されたフードというわけではなく、キャットフードメーカーの自己申告によるものです。

ヒューマングレードではないキャットフードの特徴

ヒューマングレードではないキャットフードには、人間の食品用には利用できないものが原材料として使用されています。

例えば、食肉用に使って残った副産物であったり、人間の食品には使用が許可されていない添加物などがあげられます。

本来は人間が食べても問題ないようなものから、人間にはとても食べられないようなひどいものまで様々です。

人間の食用には使えず、家畜の飼料用やゴミとして廃棄される部分を原材料として再利用するわけですので、キャットフードを低コストで製造することができます。

結果として、キャットフードの価格も安くなります。

ヒューマングレードであることの意義

ヒューマングレードだからといって、必ずしもそれがよいキャットフードであるというわけではありません。

例えば原材料として、人間の食品用と同等の小麦やトウモロコシを多量に使用し、肉類や魚類は少量だけのキャットフードがあったとします。

これは当然、ヒューマングレードのキャットフードといえます。

しかしながら、穀物ばかりで肉類・魚類が少ないのでたんぱく質の割合が少なく、糖質の割合が多くなります。

たんぱく質自体もグルテンがメインで動物性タンパク質が少ないので、アミノ酸のバランスが偏っています。

これでは、いいキャットフードとはいえないでしょう。

このようなことから、ヒューマングレードというのは、キャットフードにとっての十分条件ではなく、必要条件であるといえます。

愛猫は家族だから、当然人間が食べるものと同等のものを与えるべきであると考えている方は、ヒューマングレードのキャットフードを選ぶべきです。

キャットフードを自分で食べてみて、どんなものか確かめてみたことがある方も多いのではないでしょうか。
筆者も、愛猫に与えるキャットフードは必ず自分でも食べています。

こういった考え方を持っている飼い主にとっては、ヒューマングレードであることはキャットフードの必要最低条件となります。

一方で、ヒューマングレードでないからといって、必ずしも悪いキャットフードであるというわけでもありません。

ヒューマングレードの方が良いには決まっていますが、ヒューマングレードでなくても、必要な栄養素をバランスよく満たしているキャットフードであれば、猫は健康的に生活することができ、飼い主としても経済的な負担を減らすことができます。

まとめ

ヒューマングレードであるということは、キャットフードを選ぶ上でのひとつの安心材料にはなります。

ただしヒューマングレードというのは厳密な基準があるわけではないので、メーカーによって品質は異なりますし、ヒューマングレードか否かで全て良し悪しを判断することはできません。

大切なことは”ヒューマングレード”という言葉に踊らされるのではなく、原材料として何が使われているのかをひとつひとつしっかりと確認して、判断することです。

*筆者 yukiya.hi 紹介*

動物好きが高じてペットフード販売業を営む。
大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。