キレイなしま模様を持つアメリカンショートヘア。
日本では、数多くいる猫の中でも最も人気の猫種といっても過言ではありません。

「有名な猫だけど、どんな猫なのかはよくわからない…」
「これからアメリカンショートヘアを飼ってみたい」

という方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

アメリカンショートヘアってどんな猫?

アメリカンショートヘアはその名の通り、アメリカで生まれた猫です。

日本では通称アメショと呼ばれていますよね。

元々はネズミやヘビを捕る家畜として、主に農夫の間で飼われていましたが、時代の移り変わりと共にペットとして飼育されるようになりました。

体高は25cm、体重は3~6kgとされています。

日本では1980年代にテレビコマーシャルで起用されたことをきっかけに人気に火がつき、現代でも飼育頭数は多いです。

アメリカンショートヘアで1番目を引くのは、体に描かれた美しいしま模様ではないでしょうか。

模様や毛色に多くのバリエーションがあるのも、アメリカンショートヘアの特徴です。

アメリカンショートヘアの性格


アメリカンショートヘアは人なつこく、おおらかな性格をしています。

独特なしま模様を持ちながら、体格や顔つきはどことなく日本猫と似ているためか、親近感がわきやすい猫種です。

年齢、性別問わず、どんな相手にも物おじせず、すぐに打ち解け合えるところも人気の理由かもしれません。

アメリカンショートヘアの毛色

アメリカンショートヘアの毛色は以下の6つのグループに分けられます。

①ソリッド・カラー
ホワイト、ブラック、クリーム、レッドなどの単色で、模様がないもの。

②タビー・カラー
クラシック・タビー
しま模様をもつタイプで、シルバーやブルー、ブラウンなどの毛色がある。

③パーティー・カラー
トーティーシェル、ブルークリーム、バイカラー、キャリコ(三毛)などの複合色。

④シェーテッド・カラー
白い毛の先端に、わずかに色がついているもの。

⑤スモーク・カラー
下毛は白く、上毛の半分以上に煙でいぶしたような色がつく。

⑥タビー・アンド・ホワイト
比較的新しい毛色で、白地にしまの入ったパッチがある2色の毛色。

これらを1つ1つ数えると毛色は34種類にもなるといわれています。

日本で一般的なものはタビー・カラーと呼ばれるしま模様ですが、毛色が違うだけで別の猫種に見えるほど、ぐっと印象が変わります。

アメリカンショートヘアの魅力

アメリカンショートヘアは美しさと可愛らしさの両方を兼ね備えた猫です。

元々ワーキングキャットとして働いていたため、パワーと持久力、機敏さをもった力強い骨格の持ち主。

また均整のとれたバランスの良い体型も模様の美しさと相まって、上品な雰囲気を漂わせています。

そして先ほども書いたように豊富なカラーバリエーションも魅力の1つです。

日本でアメリカンショートヘアというと、シルバーの毛色にしま模様というイメージが定着していますが、一切模様のない真っ白な猫や真っ黒な猫も存在します。

そうした猫たちを前に「これがアメリカンショートヘアです。」と言われても、おそらくぴんとこないかもしれません。
しかしその意外性もまた、アメリカンショートヘアならではのものでしょう。

どんな毛色の、どんな模様の子にするか、選ぶ楽しみも広がりますね。

アメリカンショートへアの価格

アメリカンショートヘアの価格は、だいたい10~25万円が相場となっています。

性別による価格の変動はあまり見られませんが、キャットショーなどで好成績を収めた親を持つ子猫の場合、高値がつく傾向にあります。

また、ペットショップやブリーダーで扱っている毛色は、人気色のシルバー・タビーやシルバー・クラシック・タビーが大半を占めており、珍しい毛色になると値段が上がりやすくなるようです。

アメリカンショートヘアがかかりやすい病気

アメリカンショートヘアはいろいろな猫と交配して作出された猫のため、遺伝的疾患は少ないといわれています。

猫の中では丈夫な方ですが、比較的発症しやすい病気を以下にまとめました。

糖尿病

血糖値を下げるホルモン(インスリン)の分泌、または作用が低下し、多飲・多尿や高血糖、体重減少、嘔吐などがみられる病気です。

肥満した猫や去勢した雄猫に発症しやすい傾向にあります。

アメリカンショートヘアは太りやすい猫種のため、十分な運動と食事の管理を徹底し、肥満にならないよう注意しなければなりません。

急性腎不全

急性腎不全は、腎臓の働きが低下し、食欲不振や吐き気、嘔吐、神経症状などを発症する病気です。

原因には3つのタイプがあり、貧血や脱水、心不全などに起因するものから、腎臓そのものが細菌感染や毒性物質によって障害を受けるケースなど、さまざまです。

急速に症状が進行していくため、悪化すると死亡する可能性も高まります。

迅速な治療が必要になります。

心筋症

心筋症には、肥大型心筋症、拡張型心筋症、拘束型心筋症の3つがありますが、最も発症しやすいのが肥大型心筋症です。

心臓の筋肉が厚くなってしまう状態で、心臓の働きが急速に低下してしまいます。

症状としては、呼吸困難や肺水腫、運動機能の低下などがあげられ、原因はいまだにわかっていません。

元気や食欲がなく、あまり動かずにいるような時は動物病院で診てもらってください。

皮膚炎

皮膚炎にはアレルギーによって起こるものや、グルーミング不足、ノミやダニなどの外部寄生虫によって発症するものなどさまざまな原因があります。

主な皮膚炎は、

・アトピー性皮膚炎
・ニキビ
・天疱瘡(てんぽうそう)
・ノミアレルギー性皮膚炎

があり、皮膚に痒みや脱毛、赤いブツブツなどがみられるようになります。

猫とふれあいながら皮膚に異常がないかチェックするようにしましょう。

アメリカンショートヘアを飼う上での注意点

猫は犬と違って散歩の必要がないため、飼うのは簡単。そう考える人も多いでしょう。

しかし猫が快適かつ健康に暮らしていくためには、飼い主の管理が重要です。

十分な運動が必要

アメリカンショートヘアはワーキングキャットとしての素質があるので、活発に動くことが大好きです。

そのため、運動量が足りないと肥満に陥りやすくなります。

だからといって自由に屋外へ行けるような飼い方をしてしまうと、交通事故や怪我、病気の原因になるので、あくまで室内での運動を心がけてください。

またおやつを与えすぎないように気をつけ、室内でも十分に運動ができるような環境を整える必要があります。

猫と遊ぶ時間が取れないという場合は、キャットタワーなど、上下運動ができるグッズがあると便利です。

健康を保つためのグルーミング

基本的に猫はキレイ好きで、自分で毛づくろいをする生き物です。

しかししつこい汚れは取れませんし、セルフグルーミングで毛球症になってしまう可能性もあります。

より清潔な毛を保つためには飼い主によるお手入れが必須です。

アメリカンショートヘアは短毛種なので、ブラッシングは簡単です。

とくに換毛期になるとたくさんの毛が抜け落ちるので、ブラシやコームを使ってきれいにしてあげましょう。

ブラッシング以外にも、目や耳の掃除、爪切りなどのグルーミングも子猫の時から慣れさせておけば、いざという時に助かります。

これらのグルーミングは猫の体を清潔に保つだけでなく、健康状態のチェックやスキンシップにもなるので、日課にすることがベストです。

まとめ


アメリカンショートヘアは温厚で人なつこく、飼いやすいため、初めて猫を飼うという人にはぴったりの猫種です。

長い間人気を博している種類だけに、入手しやすいメリットもあります。

「犬は人につき、猫は家につく」という言葉がありますが、愛情をもって接すれば猫もきちんと応えてくれる動物です。

これから猫を飼いたいと考えている方は、ぜひアメリカンショートヘアを候補に入れてみてくださいね。

*筆者 坂井愛 紹介*
自己紹介:小さい頃から動物が好きで、ペットの専門学校を卒業した後、動物関係の仕事に就いています。愛玩動物飼養管理士と動物看護師の資格を活かし、皆さんのお役に立つ情報をご紹介できればと思っています。