「4Dミート」は、キャットフードの悪い原材料の代名詞的存在ですので、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。本記事では、4Dミートとはいったい何なのか? どうして避けるべきなのか? について解説します。

4Dミートとは?

4Dミートとは、頭文字がDである4つの種類の肉類の総称で、最低ランクの肉のことを意味します。

①Dead:死んでいた動物の肉
②Dying:死にかけだった動物の肉
③Diseased:病気だった動物の肉
④Disabled:障害のあった動物の肉

このような、本来は処分されるべき肉が動物の種類に関係なく集められて、粉砕して原材料として利用されます。
当然、人間の食用には使えない肉ですし、とても口に入れる気にはなれないものです。

キャットフードの原材料としての4Dミート

病気であろうが、死んでいようが、肉に変わりはないので、タンパク質源になるのは確かです。そのため、品質には全く注意を払わず、とにかく原価を安くすることを目的に製造されたキャットフードでは、残念なことに、このような人間の食肉用には使えず、処分するしかないはずの4Dミートがキャットフードの原材料として使われていることがあります。

原材料を取り扱う業者としては、本来はお金をかけて処分しなければならないものを、粗悪なペットフード製造業者が非常に安価で引き取り、コストのかからない原材料として利用しています。猫の幸せや健康に興味はなく、キャットフードをビジネスで利益を出すためのものとしか考えていない業者同士にとっては、Win-Winの関係になってしまうわけです。

本来食べられる肉ではありませんので、キャットフードに加工しても、当然のことながら栄養価は低く、さらに消化不良やアレルギーの原因となることが懸念される原材料となります。

原材料名に、「ミートミール」「家禽ミール」「肉副産物」「家禽副産物」などといった、何の肉かわからないミール類(※ミール類とは、肉や副産物を粉状にして混ぜ合わせたもののことです。)や副産物などの表記がされている場合は4Dミートが利用されている可能性があります。

可愛い猫が美味しそうに食べている写真のパッケージから受けるイメージとは裏腹に、とんでもない原材料が使われている可能性もあるわけです。

一方で、「チキン」「ラム」「サーモン」など何の肉が使われているのかはっきりとわかる原材料名が記載されている場合は安心です。

特に、国産で安価なキャットフードの場合は要注意です。日本ではペットフードの原材料に関しての規制が非常に緩いのが原因です。

例えば、AAFCO(Association of American Feed Control Officials:米国飼料検査官協会)では、様々な原材料について定義がされています。

一例として、ミートミールは「血液、毛、ひづめ、角、くず皮、糞、胃、ルーメン(ただし、含有物を除く)部分を精製したもの(脂肪を除いたもの)。

カルシウムの含有量がリンの2.2倍を超えていないもの。ペプシン(胃液に含まれる消化酵素)で消化できない残留物が12%以下で、また精製されたものの中の、ペプシンで消化できない粗たんぱく質が9%以下であること。」とされており、利用できる部分がかなり制限されているのがわかります。一方で、日本にはこのような基準や規制もないため、日本基準で製造すると、副産物の割合を増やすことが可能となってしまっています。

こういった背景があるため、安価なキャットフードの場合、国産の方が4Dミートを利用されている懸念が強くなってしまうわけです。

まとめ

4Dミートのような粗悪な原材料を利用したキャットフードを製造することをメーカーに自主規制してもらいたいところではありますが、元を正せば「猫なんて人間の残飯で生きていけるんだからキャットフードはなんでもいい」「猫の食べ物なんて安物で構わない」、「キャットフードの原材料なんて興味ない」「パッケージが美味しそうだからそれでいい」という、猫の食生活に気を使うことをしない悲しい飼い主さんが多くいるため、4Dミートが使われているような安価なキャットフードに需要があり、製造が続いてしまっているのです。

粗悪な原材料が使われたキャットフードをなくすには、飼い主一人一人が、家族として責任を持って猫の食生やキャットフードに関する知識を身につけ、猫の健康に気を払うことが重要だと言えるでしょう。

*筆者yukiya.hi紹介*
動物好きが高じてペットフード販売業を営む。大切な家族の一員として、体に良いペットフードをあげたいけれど、どうやって選べばよいのかわからないという飼い主さんに、カウンセリングを通して最適なフード選びを提案しています。